ueyamamichiro まんが道の話をします。原作については俺よりずっと熱い方が大勢いるので、ここはあえて実写ドラマ、銀河テレビ小説版・まんが道の話を。 https://t.co/b3kXq96kmo
04-08 14:41
ドラマの放送は1986+1987年で、自分は当時高校生。長い原作単行本を揃える前にこのドラマ版で「まんが道」に触れました。
04-08 14:41
もちろんこのドラマのあらゆる要素が当時の漫画家志望の自分、そして漫画家になってからの自分を励まし続けてくれるわけですが、今回特に、漫画家になってから強く心に刻んだシーンを紹介。
04-08 14:41
第二部「青春編」、故郷で寝正月を過ごして大量の〆切りをすっぽかした満賀道雄と才野茂。東京に戻ったもののどうしてもトキワ荘には入れず、お世話になった両国の親戚宅へ。そこで時計職人の叔父さん・伊東四朗に諭されます
04-08 14:41
「要するに君たちは、意気地が無いんだ」「勇気が無いんだ、断る勇気が」「私みたいな時計修理の仕事もそう。忙しいときに限って仕事が殺到するんだ、そういうもんなんだ」 https://t.co/xr3WRO8rwD
04-08 14:41
「この仕事を受けておけば後々いいかもとか、ここで断ったら相手が怒ってもう二度と仕事を回してもらえないかも知れないとか、あるだろう。でもいいか、無理だと思ったら、断るんだよ」 https://t.co/LgIR9Aifpd
04-08 14:41
職人のおじさんは、〆切りを破ったことよりも、こなしきれないほどの仕事を安請け合いしてしまったことを反省すべきだと指摘してくれるわけです。プロの現場で「仕事」を続けてきた人の、重みのある言葉です。
04-08 14:41
自分もプロの漫画家になってから、この言葉をことあるごとに思い出します。仕事を断っても嫌われるだけで済む。安請け合いをして〆切りを破れば、大勢に迷惑をかける上に自分の信用もなくす。だから、無理だと判断したら、どんなに良い条件の仕事でも断ります。
04-08 14:45
ここからは蛇足ですが。その仕事を受けるべきか断るべきかを判断するためには、まず自分にできる仕事量をきちんと把握する必要があります。どうやって把握するかというと、まずきちんと仕事をすることです。
04-08 14:53
「頑張ればここまではやれる」ラインを見極めるには、ある程度無理して頑張る必要がどうしても出てきます。だからこれができるのは、回復力のある若いうちだけです。若いときに買ってでもすべき「苦労」とはこれです。やらされるのでは無く、自分を知るために「やる」。
04-08 14:53