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上山道郎 (うえやま みちろう)

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別冊兄弟拳blog
漫画家・上山道郎のラクガキや近況報告
伝説戦士
 日記の更新にちょっと間が開いてしまいましたが、
別に体調が悪いとか云うことはなくすこぶる元気です。

ヤングキングでの「ツマヌダ」連載が、明日発売の22号から三号連続掲載になることが急に決まりましたもので、
ラクガキのための時間がとれなくなっただけなのでした。
そんなわけで今月の更新はとびとびになってしまいそうですが
そのぶん本職の方をがんばってますのでよろしくお願いします。









 そして今日はジュウレンジャーの話。

 打ち切りの危機にあった戦隊シリーズを完全に立て直した作品、という意味で、
31作を数える現在から見ると「シリーズ中興の祖」と言った位置づけかと思います。

○曽我町子や大平透などベテランの復帰、
○千葉麗子を輩出したことによって広く世間に戦隊シリーズを「若手俳優の登竜門」と認識させた功績、
○そしてのちに「パワーレンジャー」としてアメリカで社会現象を巻き起こした偉業、
等々、トピックを上げていくときりがないのでここでは
あくまで個人的な見解を語らせていただくことにします。


 白状すると、「ジュウレンジャー」は、少年漫画家としての俺に、非常に大きな影響を与えた作品です。
もっというと、今は亡き脚本家・杉村升の描く「正義」という姿のありように、大きく感銘を受けていると言っていいでしょう。

ジュウレンジャーの5人の戦士には、それぞれに戦士としての特性が明確に設定されています。
マンモスレンジャー・ゴウシは知恵の戦士
タイガーレンジャー・ボーイは希望の戦士
トリケラレンジャー・ダンは勇気の戦士
プテラレンジャー・メイは愛の戦士
そしてリーダーであるティラノレンジャー・ゲキは
みんなの力をひとつにまとめる正義の戦士。
これは劇中ではっきりとそう明言するシーンがあるぐらいなので、
たんなる「設定」ではなく、物語の根幹を成す要素と言っていいと思います。

ここで注目したいのは、ゲキ以外のメンバーの持つ特性、
「知恵・勇気・希望・愛」は、それぞれの戦士が持つ個人的な特質であり、
それは極端な話それぞれの個人の中だけでも存在として完結しうるものです。
しかしリーダーであるゲキの「正義」はそうではない。
これは「みんなの力をひとつにまとめる」ための「方向」であり、
ヒーローをヒーローたらしめる「世界観」、あるいは「哲学」であるといえます。
つまり、世界の守護者たる恐竜戦隊のリーダーというものは、
もはや個人の能力や特質をも乗り越えて、秩序を守る「正義」そのものとならねばならない、
そういう厳しい覚悟を背負っているのだと言うことです。

杉村升はこのあとダイレンジャー・カクレンジャー・オーレンジャーのメインライターをつとめることになりますが、
どの作品にも一貫しているのが、正義というものは常に「受け継がれていくもの」だという思想です。
個人の感情や能力を超えて、人の生きる世界がある限りそこには「正義」があるべきで、
過去から現在・そして未来へとそれを守っていく者たちこそがヒーローであるという考え方。
それに俺はものすごく共感するのです。



 ちょっと高年齢層向けの作品(漫画とかアニメとか)になると、
世界には正義なんて無い、感情に流されるのが「人間的な」主人公だ、
そんな言説の作品が、特に90年代以降あふれかえるようになりました。
じっさいそういうものの方がお客さんにウケはいいようだからそれはそれでいいです。

しかし、子供達に見せるもの・読ませるものにわざわざそんなことを描く必要はないと俺は思います。
そんなものは、子供達が大人になっていく過程でいやおうも無く突きつけられることなんですから。

それでもなお、ほんのわずかな残り香でもいいから、子供=将来の大人たちに「正義」の心を憶えていて欲しい。
そういう願いを持って創らねばならない、それが子供番組・子供漫画であるだろうと俺は思うのです。
ジュウレンジャーのことを考えるたびにその思いを新たにする、
これは俺にとってそういう作品です。
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この記事に対するコメント

おっ、「ツマヌダ格闘街」3号連続掲載ですか! 本当に嬉しいです。
お忙しいとは思いますが、お身体に気をつけて頑張って下さい。
微力ながら、応援しております!
【2007/10/05 21:27】 URL | モンドスミオ #OlZwx6X2 [ 編集]


>「正義」の心を憶えていて欲しい。
>そういう願いを持って創らねばならない
全く同感です。
私にとっての魂のヒーローは仮面ライダー本郷猛でした。
子供がさらわれ洞窟などに閉じ込められ、泣いていると助けに来てくれる。
体を張って子供を背中にかばい、怪物の攻撃に一歩も後ろに下がらない。実際にはダメージを受けていてやせ我慢でも。

将来あんな人になりたい。泣いている子供がいたら助けられるような人にと、そう思った物でした。
【2007/10/05 21:50】 URL | NMARS #SC0vG/Eg [ 編集]


私はジュウレンジャーではブライとバンドーラの二人が印象に残っています。
ともに絶対悪ではなく状況の被害者だった点がドラマを深くしていたと・・・・

ということでぜひともドラゴンレンジャーメイドを・・・
【2007/10/06 01:24】 URL | ペーター #- [ 編集]


僅かながら玩具に関わる者としては、大獣神のデザインラインに衝撃を覚えた記憶が有ります。
「戦隊なのに箱じゃねぇ!」
それまで、ほぼ全てのロボが幾何学的な「直線と円、箱と円柱と円錐」で構成されていた戦隊ロボの系譜に新しい風を吹き込んだロボでした。
未だに究極大獣神の戦闘シーンは大好きですw
【2007/10/06 20:06】 URL | Tの犬 #- [ 編集]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2007/10/06 20:13】 | # [ 編集]


杉村氏が関わった戦隊って、「正義も不滅ならば悪もまた不滅なり」って風情がありますね。
以前は「スッキリしない幕切ればかりだなぁ」と思っていたのですが、今にして思えば色々と考えさせられるものがあります。

ジュウレンジャー、レッドの武器が某アニメのアイテム流用で
「戦隊って、危ないのか!?」

えらく驚いた覚えがあります。
【2007/10/07 02:36】 URL | 取手呉兵衛 #GCA3nAmE [ 編集]


上山さんはしんどいかもしれませんが、ツマヌダの3号連続掲載を実は楽しみにしております^^;
欲を言えば毎号掲載が一番理想なのですが・・・。

サンバルカン、デンジマン以降は結構空白期間でしたからこのあたりはじぇんじぇん解らない^^;
ギンガマン、ゴーゴーファイブはそれなりに見て、タイムレンジャーは妻と一緒に嵌って、DVDも全巻手に入れたのですけどね。
【2007/10/07 14:08】 URL | tomyk #- [ 編集]


ジュウレンジャー・ダイレンジャー・カクレンジャーを見てましたねぇ
そのころは幼稚園あたりだったので脚本や話の関連性など全く分かりませんでした
最近になって電王を見始めて、「ああ、脚本には色んな意味が込められてるんだなぁ」なんて思いました。

この前ジュウレンジャーをyoutubeなんかで見たら「あれ、こんな人たちだったっけ?」
思い出は美化されるものですね。ケインは覚えてたけどね。
【2007/10/07 22:49】 URL | Bt #SFo5/nok [ 編集]


こんにちは、上山先生。
ジュウレンジャーと聞いてやってきました。

自分が幼稚園~小学校のころ放送なのでクリーンヒットです(歳がばれる・・・)
小さいころはジュウレンジャーに感情移入していましたが、月日を重ねて録画ビデオを発掘して見返してみると、バンドーラ様こと曽我町子さんの演技と演出に感動させられっぱなしですね。 息子を再び失った母の悲しみの涙が、魔女の力を失わせたシーンなんかは、こっちが感涙もので画面が見えない・・・。

ソースは忘却の彼方ですが、正義についてひとつ。
曽我町子さんは悪役を演じるとき、世の子どもたちに悪が絶対に滅びることを伝えたかったそうです。自分の演技を見て子どもたちにそれを分かってほしいと・・・。 記事元読んで号泣しました。こんなにも偉大な方だったのかと。 偉大なる悪役があってこその”正義”。 わたしにとっての偉大なる悪役、その元祖は、バンドーラ様しかいません。 これほど優れた作品に出会えた自分は、とても幸せだと思います。

そしてその悪役の魂は、ゾイドの アニメ版:ヒルツ や 漫画版:プロイツェン に引き継がれていると思います。(閣下のほうについてはさらに考えさせられることが多かったです)

あと、ジュウレンジャーで印象深いといえば”大サタン”でしょう。あの頭・・・その発想はなかったといわざるを得ないww
【2007/10/08 03:36】 URL | arukadon #- [ 編集]


オレはカクレンジャーが好きです
なぜかカクレンジャーだけが強烈に印象に残ってます
たぶん忍者戦隊ってのに惹かれたんだと思います
なにより一番はロボのかっこよさですかね・・・
無敵将軍もさることながらニンジャマンというロボキャラまで出てきて・・・
いまだにオレにとってカクレンジャーを超える戦隊モノはありません

「ツマヌダ」の単行本1・2巻とも買いました~
親切な解説がうれしいです
3巻も期待しています
【2007/10/08 21:30】 URL | ガンスナイパー #zu8Djgng [ 編集]


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