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上山道郎 (うえやま みちろう)

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別冊兄弟拳blog
漫画家・上山道郎のラクガキや近況報告
ドラえもん・ファンファーレ問題



以前に近況のページで書いた、ドラえもんファンファーレ問題。

あれからもう1,2年が経つと思うが、問題はいっこうに解決する様子もなく、むしろ悪
化の一途をたどっているように見える。

ファンファーレ問題というのは、若手芸人などがドラえもんの物まねをするとき、どい
つもこいつも、道具を取り出すときのBGMのつもりで「パララパッパラー」とファン
ファーレらしきフレーズを口走る問題である。

社会的にはなんの価値もない問題ではある。

が。

俺はもう見るたんびに腹が立つのである。

いうまでもなく、アニメで、ドラえもんが道具を出すときの効果音はファンファーレなど
ではない。
表記するのが非常に難しいのだが、通常は「シュコキカキン!」という感じの音である。
かつて漫画「封神演義」で太公望が宝貝を取り出すときの効果音として「キコキコキン」
と表記されたことがあり、これはかなり本質をとらえている良い表記だと思う。
効果音の代わりに、たまにファンファーレが鳴ることもあるのだが、その場合のフレーズ
は、ドラえもん主題歌のイントロ部分をアレンジしたもので、表記すると「パッパラパッ
パ・パーパーパー」となる。

とまあ、ここまで書いてきて、どうでもいいことだと自分でも思う。
こんなことになんで俺はいちいち腹が立つのか。
愛するドラえもんに関する誤った認識がどんどん拡大再生産されていくことに対する怒り
も、もちろん、ある
しかしそれ以上に問題なのは、どいつもこいつも、その誤った認識に気づきもしないとい
う、その事実だけでなく、その事実の示す、若手芸人どもの、芸に対する姿勢なのだ。

どういうことか。

先日などはテレビで、ある若手芸人が、ずばり「ドラえもん」と題する自作コントで、例
の「パララパッパラー」を口走っていやがるのである。

これは、なにを意味するか。

こいつらは、「ドラえもん」をネタにしようとしているくせに、肝腎の「ドラえもん」
を、テレビでも、ビデオでも、実際に見て研究しちゃいないのだ。
一度でも現物を見ていれば「あれ、ドラえもんではパララパッパラーって、鳴ってない
ぞ?」と気づくはずなのだ。
にもかかわらずこのていたらくと言うことは、こいつらは、他のひとたちが「パララパッ
パラー」と言ってるから、それ以上は考えずに自分も「パララパッパラー」と言っておけ
ばいい、そんな認識なのだ。

「アントニオ猪木のものまね」と称して、実際には「猪木の物まねをする春一番の物ま
ね」をするのと同じことだ。

学生がコンパで笑いをとろうというのなら、それでもよかろう。
しかし、曲がりなりにもプロの芸人が、ギャラをもらって演じようというネタが、他人の
ふんどしを借りた孫引きでいいはずがない!

つまりそういう、自分の飯のタネにすら誠実さの足りない芸人どものその姿勢に、腹が立
つのである。

若干の自戒を込めて。
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