
スランプという言葉を安易に使うのはいかがなものか、と考えてみる。
「スランプ」という言葉を辞書でひいてみると、もともと「株価の暴落・不景気」を意味 する言葉で、転じて「一時的な不調・不振」を表す言葉になったようだ。
「一時的な不調」とはどういうことか。
「本当はもっとできる」のに、何らかの理由で結果を出せない状態、と解釈して差し支え ないだろう。 ではこの「本当は」とか「本来の実力なら」という言い訳は、プロの仕事をする上で通じ るだろうか。
もちろん、ノーである。
たとえば「時間が足りなくて」とか「体調を悪くしちゃって」などの言い訳をしたとしよ う。
しかし時間については、締め切りがいつであるかははじめから分かっていたはずのことで あるし、体調を崩したのは単に自己管理がなっていないからだ。
つまるところ、定められた(その上で、引き受けた)期間・条件の中で成した仕事とその 結果こそが、「本当の実力」なのだ。
「もうちょっと○○があれば」という仮定には、なんの意味もない。
だから自分は、もし納得のいく仕事ができなかったとしても、「スランプだから」とは言わないし、言えない。 それは単に、自分の実力が足りていないだけだ。
必要なのは言い訳ではなく、練習なのである。
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