
大人になると、自然に使えるようになってる言葉って、ありますよね。
糸井重里は「オトナ語」と名付けたそうですが、たとえば 「その節はどうも」とか 「ごぶさたしてます」とか、 身の回りの大人が使ってるのを聞いてて、いつの間にか(大人になった)自分も使うよう になった、そんな種類の言葉。 で、個人的には、天候に関するあいさつ言葉なんかも、この「オトナ語」に入るんじゃな いかと思うんですよ。 いわゆる「時候のあいさつ」ってやつ。 若いうちは、天気に関する話題なんて、なんにも言うことがないときにとっさに出ちゃう ような「どうでもいい話題」の代表格ですけど(たとえばドラえもんが好きな猫の前でし どろもどろになって、雨降ってるのに「今日は良い天気ですね」なんて口走っちゃうと き、とか)。 でも大人になると、案外これが、どうでもいい話題じゃなくなってくるんですな。
若い(子供の)うちは、その日の天気がどうであろうと、自分の体調や気の持ちように、 そんなに関わりがないわけです。逆に台風とか来たりするとわくわくしたりするくらい で。 でも歳をとってくると、雨の日にはシャレにならないくらい気持ちが落ち込んだり、寒く なると膝や腰が痛くなったりとか、そういう、天候の変化が直接、自分の心身に影響を与 えるようになってくるわけです。 だから大人にとっては、天候の話題も、少なくとも子供の頃よりは、意味がある。 それが、天候の話が「オトナ語」になる要因のひとつだと思うわけです。
きみたちも、大人になればわかる。たぶん。
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