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上山道郎 (うえやま みちろう)

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「はい、そうですね、わたくしの使う道具には、「大きさを操る」と言う目的のものにかなり多くの
種類がございます。
まず、もっとも使用頻度の高いものが、縮小光線を放つ懐中電灯型放射線源。あと、段階的に体を小さ
くするトンネル。その他にも、かぶると体が小さくなる帽子、等々。
やはり日常のサイズから逸脱して、小さくなったり大きくなったりしてみたい、というのは、神話の時
代より語られ続けるモチーフでございますから、きっと人間の本能に根ざした根元的な願望のひとつな
のでございましょう。
しかしですね、この、「小人になる」という願望を実現するのは、じつに高度で複雑なテクノロジー
の合わせ技なのでございますよ?
まず、単純にサイズを小さくするだけでは、この小人願望を半分も実現したことにはなりません。
たとえばわたくしの知人の小学生発明家に某キテレツと呼ばれる方がいらっしゃるのですがその方が
発明したものの中に、自らを縮小できる潜水球タイプの乗り物がございました。
そのときキテレツ氏はこの物体縮小原理を「原子間隙縮小」という言葉を用いて表現されておりまし
た。これはつまり、物質を構成する原子は実は隙間だらけであるという事実に基づいた上で、その隙間
を縮めれば物体のサイズは小さくできるという発想でございますね。
ですがこの方法ですと、最大の問題である「質量保存の法則」をクリアできないのでございます。つま
り、サイズは小さくなっても重さは変わらない、とてつもなく高密度な小人になってしまうわけです
ね。
身長は10センチだけど体重は60キロ!では、小人として様々な活動をすることは不可能でございま
す。
そのほかにも、サイズが小さくなると様々な物理法則上の制約が発生いたします。たとえば生き物が
アリほどのサイズになってしまうと、水の持つ表面張力を破ることも出来なくなってしまいますし、筋
肉の活動で発生する熱量とそれを放散すべき体表の面積バランスが大きく崩れたり、パワーウエイトレ
シオ...つまり同じ体重あたりの筋力もまた全く違うものになってしまいます。
以上の他にも理由がいろいろございますので、結論から言うと、生き物をそのままの形でサイズを変
えて活動させることは物理的にほぼ不可能なことがらなのでございます。
では、どうするのか、となると、これはもう、その制約となる物理法則から自由になるしか方法はご
ざいません。
いえ、22世紀の科学水準から見れば、そんなに難しいことではございません。
なにせ、時間移動や空間転送扉、そしてポケット型亜空間接続装置、などがすでに普及している世の中
でございますから。
簡単に申しますと、たとえば縮小光線で人間のサイズを30分の1ほどに小さくするといたしましょ
う。その場合、人体を構成する原子の30個のうち29個を、間引いてしまうのでございます。どこ
へ、かと申しますと、異次元あるいは亜空間へでございますね。
そうすると現実空間には30分の1の量の原子しか残らないわけでございますから、当然、普通に活動
することは出来なくなると思われるでしょう。しかしご心配には及びません。肝心な点は、時空間の因
果律をつなげたままで大部分の原子を亜空間に収納することなのでございます。
言い換えれば、その存在を繋げたままで体の一部分を現実空間に残して、体の大部分を亜空間に収納し
てしまうわけでございます。
そして現実空間に残っている小さな体はいわばアバター(分身)としての役割を果たすわけでございますね。本人はそうと意識することはございませんが。本体は亜空間にあっても、事実上、自分の体が小さくなったのと同じことですから。
まあ細かいことは企業秘密なのでわたくしにもわかりませんが、おおむねこんな所であろうと、ご理解いただけますでしょうか。
まあ、体を小さくするという目的と原理が同じものであっても、それを実現する道具が違うとやはり
使い勝手というか趣が違いますよね。わたくしなどは縮小光線でヒョイと小さくなるよりも、トンネル
をくぐってみるといつの間にか体が小さく...というより、すべてが巨大な別世界に迷い込んだように感
じられる、あちらのトンネル型装置の方が、なんだか楽しい気分になれて好きでございますけれども。」
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